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中央電力社長コラム

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第24話 ただ足るを知る

ただ『足るを知る』

この言葉のもつ意味は、大変深いものと考えます。
そして、2010年以降の世界にはもっとも必要な言葉ではないかと思っております。
では、『足る』とは何か? 様々な意味に聞こえてきます。

ひとつには、『ある』と言う事に気付かず、ないことばかりに気を取られ
無い物ねだりになってはならないようにと言う意味もあります。
他には『足る』ことに気づき、感謝することも必要であると言う意味もあります。
更に言うなら『足る』ことを追求しなさい、と言うメッセージであるようにも感じます。

あまりにも大きな考え方について研究する時は、
理解を助けるため身近なものに例えなさいと言う教えがあるので、
それにならって小さな例えに置き換えて話します。

例えばごく身近な商売の話なら、売上を上げようと工夫する時に、
人は2つの考え方で行動をとることが出来ます。

ひとつは『足らない』ことを補うために、もっと看板を大きく目立つようにしたい、
内装をきれいにしたい、制服を変えたい、メニューを変えたい、もっといい場所に変えたい、
もっと知ってもらいたいから広告を出したい等々です。
商売の法則上では、無い事に意識を集中させ手を打とうとする商売人は
まず成功しないということがよく言われます。

もうひとつは物質的に『足らない』ことを補うことではなく、
いまあるものの中で工夫していける事を追求するやり方です。
その例として、もっと教育に力を入れたり、
来て頂いたお客さまを満足させる為に工夫をしたり、
リピーターを増やす為の施策をしたり、
お客さまにもっと気持ち良くなってもらう為に掃除をしたり、など
必ずしもお金をかけないことで追求するのです。

どちらが成功する確率が高いかと言われれば答えは明確ですよね。
どの世界でもついつい何かと比較して、足らないことに目がいってしまいます。
しかし、それでは物質的欲求の追及になるばかりで、
真の豊かさとは程遠いものになって行くのです。

物事を大きな単位で考えて行けばこうした『足るを知る』ことが、
これからの経済も地球環境に関しても同じ法則が当てはまると考えるのは
私だけではないはずです。

あまりにも深い内容の言葉を知り尽くすことは簡単には出来ませんが、
私は研究していきたいと思うのです。
足るを知ることから会社の未来を創造してみたい。
それは、今までにはない発想で足る社会の中で工夫して創造していく社会です。
難しいと言えば難しいことです。
しかし、それは今の経済社会の枠組みの中で
考えてしまうから難しいような気がしています。

今までの概念を一度消し去り、今足りている社会の中で
非物質的に創造していく社会を創るのです。
そうすると、面白い社会が出来そうでワクワクします。

中央電力の立場であるからこそ出来ることは実にたくさんあります。
まずは、マンションという領域にフォーカスして、こうした試みをやってみたいと思います。
2010年の中央電力のアクションキーワードは「『足るを知る』から始めよう」を掲げています。

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