中央電力社長コラム
目次を見る第17話 保守の世界 遠隔監視装置について
2009.09.30
平成10年、当社は「中央電気保安協会」を設立し、
会社の主たる事業分野からは切り離して
保守事業としての設備保安業務を展開してまいりました。
設立以来11年、多くの受変電設備の保守・保安に貢献しております。
しかしながら、この11年間の軌跡は決して平坦なものではなく、
むしろお客様をはじめとする多くの関係者に大変なご迷惑をおかけするといった、
極めて不本意な時期でありました。
それは、当社の技術力が未熟であり不完全であったがゆえに、
日進月歩で変化し成長する技術の世界に
十分追随することができなかったことに起因します。
例えば、当社の開発製品であります『サポート24』における通信不良がございました。
当社が『サポート24』を開発し販売を始めた1990年代の終り頃は、
80年代中頃から始まった情報通信革命の真っ只中で、
情報通信の世界は大変革の時期でありました。
また、いわゆるY2kと呼ばれた西暦2000年問題とも重なり、
これらが要因となって設置当初は順調に稼動していた『サポート24』が、
3年後に突如稼動しなくなるという現象が多発しました。
当然、お客様や担当の電気主任技術者からはクレームが寄せられましたが、
当社の現場要員の技術力では原因の解明に至らず、
なかなか解決の目途がつかない時期がありました。
私は、お客様からのクレームは当社にとって貴重な財産であり、
クレームが当社員を育ててくれるものであるのだから絶対に逃げるなと、
精神論ばかりを強調し、具体的な技術対応はメーカーや開発協力会社に委ね、
社員の技術教育をおろそかにしてしまいました。
折りしも、世の中はインターネットが爆発的に普及しようとする時期で、
通信そのものがアナログ通信からディジタル通信へと
一大変革の時代に突入しておりました。
結果として、当社の『サポート24』の不良への対応はことごとく後手に回り、
「中央電気保安協会」の技術者たちも痺れを切らし、
当社員を怒鳴りつけるという事態もたびたび起こりました。
私は、これらの経験を教訓として、保守といえども技術の世界においても、
経済分野と同じく将来を先読みした動きをしなくてはならない、ということを強く肝に銘じ、
通信革命などのように外部環境の変化に踊らされ、
対応が後手に回るということは決してあってはならないと心に誓いました。
この気持ちを込めて5年近い年月を掛け、
従来PHSを活用して運用を行ってきました数千件の『サポート24』を、
携帯電話回線を使用した新しい型の『サポート24』に取替えを行ないました。
それでもまだ問題は発生しました。
通信設定の不具合による通信不通や、サーバの動作停止、通信速度の異常低下など、
お客さまや担当の主任技術者にはご苦労の連続であったことに、衷心よりお詫び申し上げます。
しかしながら、開発当初から8年ほどを経て漸く技術的対応に一定のレベルが確保され、
現在では順調に稼動しており、万一の場合の対応も迅速に処理できるようになりました。
遠隔監視という手段は、漏電等の異常現象を24時間連続監視し、
瞬時に異常を把握し即刻必要な対応を行うことでお客様の貴重な財産をお守りし、
安全と安心をお届けするという当社の事業の根幹を成す技術であり、
保守・保安管理の基礎となるものであります。
それ故に、これらの装置を常に万全の状態に維持・管理する技術の難しさ、
そしてそれらを前提とした保守・保安という技術の難しさを改めて痛感する次第であります。
今後、当社はこれらの教訓をもとに、人的資源や物的資源の適材適所をいっそう推進し、
とくに新規事業の場合はスタート時点での資源集中を行い、 徹底的なリスク分析を行うとともに、段階的な開発体制の確立と当該事業を
取り巻く環境因子を精査し、着実な開発を進めてまいります。
また、自社開発から専業メーカーへ移行するなどの場合は、
当然のことながら既存のお客様を最優先に考慮し、万全の体制を構築してまいります。
会社の主たる事業分野からは切り離して
保守事業としての設備保安業務を展開してまいりました。
設立以来11年、多くの受変電設備の保守・保安に貢献しております。
しかしながら、この11年間の軌跡は決して平坦なものではなく、
むしろお客様をはじめとする多くの関係者に大変なご迷惑をおかけするといった、
極めて不本意な時期でありました。
それは、当社の技術力が未熟であり不完全であったがゆえに、
日進月歩で変化し成長する技術の世界に
十分追随することができなかったことに起因します。
例えば、当社の開発製品であります『サポート24』における通信不良がございました。
当社が『サポート24』を開発し販売を始めた1990年代の終り頃は、
80年代中頃から始まった情報通信革命の真っ只中で、
情報通信の世界は大変革の時期でありました。
また、いわゆるY2kと呼ばれた西暦2000年問題とも重なり、
これらが要因となって設置当初は順調に稼動していた『サポート24』が、
3年後に突如稼動しなくなるという現象が多発しました。
当然、お客様や担当の電気主任技術者からはクレームが寄せられましたが、
当社の現場要員の技術力では原因の解明に至らず、
なかなか解決の目途がつかない時期がありました。
私は、お客様からのクレームは当社にとって貴重な財産であり、
クレームが当社員を育ててくれるものであるのだから絶対に逃げるなと、
精神論ばかりを強調し、具体的な技術対応はメーカーや開発協力会社に委ね、
社員の技術教育をおろそかにしてしまいました。
折りしも、世の中はインターネットが爆発的に普及しようとする時期で、
通信そのものがアナログ通信からディジタル通信へと
一大変革の時代に突入しておりました。
結果として、当社の『サポート24』の不良への対応はことごとく後手に回り、
「中央電気保安協会」の技術者たちも痺れを切らし、
当社員を怒鳴りつけるという事態もたびたび起こりました。
私は、これらの経験を教訓として、保守といえども技術の世界においても、
経済分野と同じく将来を先読みした動きをしなくてはならない、ということを強く肝に銘じ、
通信革命などのように外部環境の変化に踊らされ、
対応が後手に回るということは決してあってはならないと心に誓いました。
この気持ちを込めて5年近い年月を掛け、
従来PHSを活用して運用を行ってきました数千件の『サポート24』を、
携帯電話回線を使用した新しい型の『サポート24』に取替えを行ないました。
それでもまだ問題は発生しました。
通信設定の不具合による通信不通や、サーバの動作停止、通信速度の異常低下など、
お客さまや担当の主任技術者にはご苦労の連続であったことに、衷心よりお詫び申し上げます。
しかしながら、開発当初から8年ほどを経て漸く技術的対応に一定のレベルが確保され、
現在では順調に稼動しており、万一の場合の対応も迅速に処理できるようになりました。
遠隔監視という手段は、漏電等の異常現象を24時間連続監視し、
瞬時に異常を把握し即刻必要な対応を行うことでお客様の貴重な財産をお守りし、
安全と安心をお届けするという当社の事業の根幹を成す技術であり、
保守・保安管理の基礎となるものであります。
それ故に、これらの装置を常に万全の状態に維持・管理する技術の難しさ、
そしてそれらを前提とした保守・保安という技術の難しさを改めて痛感する次第であります。
今後、当社はこれらの教訓をもとに、人的資源や物的資源の適材適所をいっそう推進し、
とくに新規事業の場合はスタート時点での資源集中を行い、 徹底的なリスク分析を行うとともに、段階的な開発体制の確立と当該事業を
取り巻く環境因子を精査し、着実な開発を進めてまいります。
また、自社開発から専業メーカーへ移行するなどの場合は、
当然のことながら既存のお客様を最優先に考慮し、万全の体制を構築してまいります。